CME Futures(先物)情報
仮想通貨の現物市場にも大きな影響を与えるCMEChicago Mercantile Exchange)=シカゴ・マーカンタイル取引所の先物マーケット情報です。
CMEとは?
シカゴにある商品と金融を扱っている先物取引所です。原油や農産物、金利や株価指数、オプション取引など様々な先物商品を取り扱っている伝統的な取引所です。機関投資家が利用する大型の取引所だと思ってください。
筆者である私は、上記のCME、及び、CBOT(シカゴ商品取引所)、NYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)は、実際に見学もしており、中で勤務する人たちや、実際のディーラーとも会話をしたことがあります。想像を絶する多忙さで、まさに映画・ドラマのような光景が見られます。
1848年に世界で初めての先物取引所として開設された由緒正しく、歴史ある取引所。それがCMEです。
なぜCMEのポジションを追うことが重要なのか?
まず、CMEが世界の先物市場でトップクラスの流動性を誇っています。流動性が少なければ、機関投資家は自分たちのポジションエントリーに苦慮します。しかも証拠金取引ですので、ハイレバレッジの取引が主体です。
機関投資家がレバレッジの効いた取引をする理由は、2つあります。
①多額の投機資金をさらにレバレッジを利かせることで、大きな取引が出来るから
②実際に保有している現物ヘッジが現物保有量の総額が必要なく、少額でヘッジできるから
利用者が機関投資家であるということは、決して小口ではありません。大口投資家の類となります。
つまり、CME先物ポジションを知るということは、大口投資家の動向を知ることに繋がります。大口投資家がどのようなポジションを持ち、どのように決済し、どのように資金をシフトさせているのかなどを見ていくことが仮想通貨に限らず、多くの投資・投機分野では必須だと思います。
ちなみに先物取引は、投機的な玉であれ、ヘッジ玉であれ、必ず決済をしなくてはいけません。これが反対売買、差金決済というものです。
新規買いしたものは、転売で終える、
新規売りしたものは、買戻しで終える
という反対売買を期限までに行う取引、それが先物取引です。
CME先物ポジションがどのように組まれているのか、どのように積み上がっているのか、これらを見極めることは相場動向をはかるうえでもとても大切です。